ずっと前のこと。
三者面談てのがあった。
君のクラスは隣の部屋でする、ていうのをどういうわけかどこかで知っていた。
クラスといってもさらに2つに分かれていて、実質4クラスあるようなもの。
君はD組で僕はJ組。
関連性もなく、君のグループが隣の部屋かはわからなかった気がする。
そもそも部屋はたくさんあり、さらに日付と時刻まで一致するなんて、宝くじ当てるようなものだけど。
僕と母親が到着したときは、隣の部屋の前でD組の誰かが椅子に座って待っていた。
当然というか、君ではなかった。
まあこんなもんだろう。
そこで僕らは待たされ、D組の隣で待ってた人達はあっという間に終わり、あろうことか先生まで出てきて部屋の電気を消してしまった。
詳細は覚えてないけど、この「消灯した」という事実だけがハッキリ残ってる。
自分の面談などすでにどうでもよく、「もう君は来ない」ということが今日最大の結果だと思った。
そして、相変わらずうす暗い廊下で待たされる。
・・・・・。
ふと気がつくと廊下の向こうから君のクラスの担任の先生が戻ってきた。
ほどなくして、女の子と母親らしき人がやってくる。
もうシルエットでわかるから。
本当に奇跡だと思ったよ。
だって、一番会いたい人が何の約束もなくほぼ同じ時刻にニコニコしながらやってきたんだから。
しかも、D組のほうが奥の部屋じゃないと、僕の前を通り過ぎることはなかったんだから。
この時母親同士もニアミスだね。
君のことはまだこの時何も話してないから、母親は特に気にしてないと思うけど。
そのまま君のほうはすぐ面談に入って、こっちはさらに後からスタート。
当然ながら面談で何を話したかとかどうでもよく、隣の部屋でまだ面談が続いてるのかだけが気になり、なんでうちの担任はこんなに話が長いのかでイライラしただけだった。
やっとのことで部屋から出ると、隣の部屋はまた真っ暗だったよ。
君の方は待ち時間がなかったから、こっちが待たされてなければ君が来たのを全く知らずに面談してた可能性もあったわけで、そういう意味では偶然的な要素も必要ですごく貴重な時間だった。
あの面談って、高3のいつだったのかな。
でも。
君が来ることまでわかっていれば、テンパることもなく全く別の未来があったんだろう。
なんか、ごめんねって言いたくなる。
さあ、1日しっかり休んだから今日から働くよ!
追記。
大学のページじゃなくて、研究者?のページかな?_(^^;)ゞ