農家の絵日記

道具も農地もない全くの非農家が、2016年秋に専業農家になりました。

スコップと肥料袋

独立してからのこと。

農業を教えてもらった元ボスに軽トラを借りようとしたことがあった。

その理由がしばらく思い出せず、悶々としてた。

何故あんなことがあったのか。

 

20人ほどの超ハードな農業系A型事業所から10月に1人になったんだけど、最初の冬は春菊を試そうと思ってた。

 

そうだ、その時に牛フン堆肥が必要だったけど少しでも節約したくて馴染みの牧場に行こうと思ったんだ。

 

でも仕事に使う車がまだなかった。

近所の車屋で例の軽バンを見つけてたんだけど整備が必要でまだ手元になかったんだよね。

で、一番に思いついたのがボスの軽トラ。

早速電話するも、軽トラは自家用だけど法人の車でもあり、貸したいのは山々だけど外部の人間になってしまった僕に貸したことが後々問題になる可能性があると言われてしまう。

でも、ワシが運転して一緒に牧場で堆肥集めるのは全く問題ない、と。

 

それで2人で牧場行ってスコップと肥料袋で大量に持って帰った。

 

僕がボスの元で初めて農業に触れた頃は教えてもらうためにもいろいろ一緒にしたけど、部下が15人にもなったら2人で行動することはほとんどなくなってた。

 

退職してすぐで普段はいつも周りに誰か手伝ってくれる部下がいたのに、その時は元職場が休日だったしボスと2人。

1人が袋を持ち1人がスコップで入れるその時間は、すごく懐かしく心地よかったのも思い出したよ。